ロードバイク11速化を行う際のネックと解決方法
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- Posted by k.shiina at 2014/07/20 07:30
ホイールメーカーが11速対応のフリーハブを提供してくれればよいのですが、フリーハブがなければ新コンポーネントでの使用は諦めるしかない...というのが実情のようです。今回、11速化を実施するにあたっての試行錯誤を紹介します。
手持ちのホイールはFulcrumのRacing5とRacing Zero、FSAのK-Froce(RD-888)と3つのホイールがあります。
Fulcrum系のホイールは日本でも流通していますし、代理店(Fulcrum Japan)が存在するため11速対応フリーハブの入手は容易です(フリーハブの交換でCampanolo系のコンポーネントでも使用可能なため、設計上の余裕が有ることも確かです)。
残るFSAのK-Forceですが、日本での代理店がない(FSA自体の代理店はIntermaxさんやフタバ商店さんがあるのですが、どちらもホイールは取り扱っていない)ため色々とタイヘン。
そんな扱いの難しいFSAホイールの11速化改修ですが、まずお世話になっている販売店経由で11速対応のフリーハブが存在するかを確認、取り寄せしていただくことになりましたが...結果としては4ヶ月後にNG。この時点では対応するフリーハブが存在しないのか、取り寄せがNGなのかですら不明でした。
思い入れもありデザインが好きなホイールでしたのでなんとか使用したい。
ここで取った手段が「FSA自体に問い合わせる!」という至極まっとうな方法(苦笑)。FSAオフィシャルサイトのサポートフォームから(英語で)質問をすると、親切に型番(752-6011 FREEHUB SH.TH N11-V2 CrMo U4012 VT620/602/867/824)と注文可能な代理店を紹介してもらうことが出来ました。
この時点でちょっと夢や希望は持てましたね、でも簡単にいかなかったのがここからなのですが(苦笑)。
注文を実施したのは、お世話になっている販売店さんからオススメされた都内某所神宮付近のお店。
注文しに行ったところ、変な顔一つせず対応していただけました。
そして、やはり数ヶ月待った5月初旬に届いたとの報があり受領しました。
そして喜びながらフリーハブの交換を試みたのですが、ホイールのフリーハブを外したところである事実を突きつけられました...。この時は、さすがにクラクラしましたね...はい。
ええ、違います。なんか、ちょっと違うというレベルでなく、かなり違うことがわかります。
この時点で疑わしいのは2ポイント。一つは注文する過程で異なる商品が注文または発送された。もう一つはそもそもFSAに問い合わした際に異なる型番を指示された。
どちらにしろ原因をはっきりさせないとならないので、FSAに問い合わせを実施することになりました。FSAの担当さんは、最初に問い合わせた際の担当者さんだったこともあり、(ジロに行っているため不在期間はあったものの)スムーズに確認が進みました。
結論としては、私のホイールは「K-Forceの初期ロッドにあたる」らしい。「K-Forceホイールは途中リアハブの構造が変更されており、指示したフリーボディは後期ロッド用のもの」だった。困ったことに、「初期ロッド用の11速対応のフリーハブは存在しない」。...最悪の結果です。
そこで、急遽仕入れたのがパックスサイクルさんのこれ。見た目は普通のCS-6800カセットスプロケットに見えるのですが...
アウター側を加工してあり10S向けのホイールであっても装着可能な感じになっています。
注意点としてはパックスサイクルさんも書いてあるとおり、10S用ホイール全てに装着することができるわけではないということです。ただ、この点に関してはK-Forceにはカンパニョーロの11S向けフリーハブが存在するため、ホイール自体が11Sのスプロケットと干渉することはないだろうと楽観視しておりました。
装着してリアディレイラーを若干調整してあげるとあっさり動きました。
微調整は必要でしょうが、お気に入りのホイールが11Sでも動作可能になったので満足です。
ReconやTokenからも類似商品が存在するため、11S用フリーハブのないホイールにおいても11Sで使用する手段は存在します。問題は、コストですがお気に入りのホイールが11S対応でない場合は検討して見る価値があるのではないのでしょうか。
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11S , FSA , bicycle , 自転車Trackback
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